1999年2月25日
安田弁護団ニュース(第1回)
弁護団長 弁護士 土 屋 公 献
事 務 局 弁護士 長 谷 川 純
(TEL 03-3597-3377 FAX 03-3597-8777)
- はじめに
安田弁護団から第1回目の報告を届けます。これまで弁護団は、安田弁護士の保釈に向けた諸活動、長時間にわたる拘置所での接見、開示された膨大な証拠の検討等に忙殺され、必要な情報を適時にお伝えすることができませんでした。そのため、多くの方々にご心配やご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。今後は、皆様のご支援を受けながら、このニュース等を通じて本件事件について可能な限り安田事件の公判内容やその他の事実を報告したいと考えております。また、情報の伝達手段ですが、伝達の速度と費用の両面を考え、すべてFAXで行おうと思います。ご了承下さい。
- 公判日程
(1) 2月17日、安田事件の進行に関する打合せが裁判所で開かれ、第1回公判の進行、今後の公判日程、証拠意見の概要等について協議がなされました。
(2) この結果、公判日程は以下の期日が指定または指定予定となりました。
1999年3月 3日 10時00分より 全日
1999年3月29日 同上
1999年3月30日 同上
1999年4月21日 同上 (指定予定)
1999年5月24日 同上 (指定予定)
法廷は原則として104号法廷を使用することになります。
弁護団としては、1日も早い事件の解決に向け公判の進行について積極的であり、検察官は引き継ぎ時間の必要性を理由として、4月以降の期日指定について消極的でしたが、上記公判期日を予定することになりました。
- 公判の構成
安田事件の係属部は、東京地方裁判所刑事16部、担当裁判官は、裁判長裁判官の木村烈・久保豊・柴田厚司の3名、担当検察官は水野美鈴・宇川春彦の2名です。弁護人は弁護団長土屋公献、主任弁護人石田省三郎、弁護人尾嵜裕・渡辺脩・藤沢抱一・芳永克彦・成田茂・喜田村洋一・村岡啓一・田鎖 麻衣子・長谷川純・込山和人・前田裕司の13名の構成で行われます。
- 現在までの経過
現在までの簡単な経緯をお知らせします。
1998年12月 6日 逮捕
1998年12月 8日 勾留決定
1998年12月 8日 準抗告申立
1998年12月 8日 準抗告棄却
1998年12月17日 勾留延長決定
1998年12月17日 準抗告申立
1998年12月 日 準抗告棄却
1998年12月25日 起訴
1998年12月25日 保釈請求(第1回)
1998年12月28日 保釈却下決定
1998年12月28日 準抗告申立
1998年12月28日 準抗告棄却
1999年 1月11日 勾留執行停止決定申立
1999年 2月 5日 保釈請求(第2回)
1999年 2月10日 保釈請求却下決定
1999年 2月17日 公判期日前の事前の打ち合わせ
- 弁護団の人数
短期間に非常に多くの皆様から弁護人選任届を頂き、誠に有り難うございました。現在裁判所に対して弁護人選任届を提出することを同意していただけているのは、上記13名を除き全国で742名です。
- カンパ口座
なお、通信費等により費用がかさんでいます。カンパ支援をしていただければ幸いです。カンパは安田弁護士の港合同法律事務所で集約しております。口座番号は以下のとおりです。
三和銀行 赤坂支店
普通口座 5168922
安田支援基金 弁護士 大口昭彦
- 第一回公判
第一回公判は、前述のとおり3月3日10時00分東京地方裁判所104号法廷で行われます。本件事件が検察官側の主張を全面的に争うものである以上、多くの弁護士、国民が本件事件を注視しており、また多くの人々が安田弁護士の釈放を望んでいることを示す必要があり、その為にはこの104号法廷を満席にする必要があります。そこで、是非本法廷に来廷されるようお願いします。但し、第一回公判は多数の人々が傍聴することが予定されるので、人数に制限がなされることが予想されます。傍聴できない場合はご容赦下さい。
- 無罪を勝ち取るまで長い闘いになりますが、今後もご支援よろしくお願い申し上げます。
以上